天照大御神の弟、スサノオノミコトは問題児!?ヤマタノオロチを倒した英雄!?日本神話
スサノオノミコトという神様に
どんなイメージをお持ちですか?
ヤマタノオロチを退治した英雄!?
天照大御神を怒らせた
乱暴者の問題児!?
イメージも何も…
そもそもよく知らないけど?
(ゲームのキャラじゃないの?)
という方もいるかもしれませんね(^_^;)
スサノオノミコトは、いったい
どのような神様だったのか…?
さっそく見ていくことにしましょう!
目次
三貴神と呼ばれる最も尊い神様のひとり
スサノオノミコトは、
父神イザナギから生まれました。
黄泉の国まで
亡き妻・イザナミを追いかけて行った
イザナギ…
やっとの思いで地上に逃げてきたイザナギは
その穢れを落とすために
禊(みそぎ)を行ないました。
その際に生まれ出たのが、
日本で最も尊い神とされる
三柱の神様たち…。
天照大御神(アマテラスオオミカミ)
アマテラスとスサノオは有名ですが…
ツクヨミって、ちょっと…存在感が薄い…
気がしますね(^_^;)
関連記事↓↓↓
古事記と日本書紀では表記が違う?
少しお名前の表記が違います。
と表記します。
古事記の方は、日本語の音を漢字で書き表し、
日本書紀の方は、意味を漢字で表している
ということです。
神様なのにマザコンの駄々っ子!?
海原を治めるよう命じられました。
しかし、スサノオは命令に従わず
泣きわめいてばかり…(ToT)/~~~
ヒゲが生える大人になっても
ずっと泣き続け、、、
そのせいで山も海も川も…
荒れ放題になってしまいました。。。
あちこちから悪い神々が湧き立ち
あらゆる禍(わざわい)が起きました(@_@)
父のイザナギが
「どうしてお前は、海を治めずに
泣きわめいてばかりいるのか?」
と尋ねると…
スソノオの答えはこうでした…。
(ねのかたすくに)へ行きたいよぉ(T_T)」
髭(ひげ)の生えるような大人になっても
母が恋しくて、泣きわめいているとは…
よっぽどのマザコンだったようです…(^_^;)
そんなスサノオに
怒り、呆れた父イザナギは…
からの追放を言い渡しました!
「お前なんか、もう知らん!出て行け!」
父から追放を言い渡されたスサノオは、
根之堅州国へ旅立つ前に、
姉である天照大御神(アマテラス)に
挨拶していこうと、
高天原へ向かいました。
しかし、自分の国へ向かってくる
弟の様子を見て、
アマテラスはスサノオが
高天原を奪いに来るのでは?(@_@;)
と疑ったのです…。
やって来たスサノオに、
武装したアマテラスが問いただします。
(アマテラス):「何をしに来た?」
(スサノオ):「母さんのいる根之堅州国へ
行く前に、事情を話しておこうと思って
来ただけだよ!」\(-o-)/
(アマテラス):「それならば、
邪心が無いことを証明してみせよ!」
そんなやり取りがあって…
何故だか、
互いの身に付けているものから
子供を作りあって、
潔白を証明しよう!
となりました(?_?)
(よくわからない発想です…
さすが神様同士の姉弟喧嘩!?)
これは、あらかじめ決めた結果が
出るか、出ないかで、判断を下す
誓約(うけい)という占いだそうです。
もしも、
スサノオの持ち物から生まれた子供
が女性だったら、、、
邪心は無い!
ということにしましょう、
という前提でした。
アマテラスが、
スサノオの十拳(とつか)の剣
三柱の女性の神様が生まれました。
今度は、スサノオが…
アマテラスの持ち物である
八尺(やさか)の勾玉(まがたま)
を噛んで吐き出すと、、、
五柱の男性の神様が生まれました。
スサノオの持ち物から生まれた
三柱の女の神様はスサノオの子供。
アマテラスの持ち物から生まれた
五柱の男の神様は、アマテラスの子供
となりました。
この結果に、スサノオは
「わたしの心が清いから、
女神を産むことができたのだ!」
ヒャッホー!!!ヽ(^。^)ノ
と、調子に乗り(?)
アマテラスの田んぼの畔(あぜ)を壊したり、
神殿に糞を巻き散らかすなどの乱暴狼藉を
はたらきました。。。とさ。
(なんで、そうなるんだ…(?_?))
しかし、この時点ではまだ
姉のアマテラスは、弟のスサノオを
かばってあげていました。
天の岩屋事件!?
スサノオの乱暴は
次第にエスカレートしていきました…。
あるときスサノオは、
機織(はたおり)小屋の屋根に
穴をあけて、
皮を剥いだ馬を投げ入れた
のです(@_@;)
機織り(はたおり)をしていた女の人が、
驚いて転げ落ち、機具に刺さって
死んでしまうという大惨事に!!
これまでスサノオをかばってきた
姉のアマテラスも、これにはさすがに、
堪忍袋の緒が切れてしまいます…
(というか、
呆れ、嘆いて…かもしれませんね)
とうとう天岩屋(あまのいわや)に
お隠れになってしまいました。
太陽の神様であるアマテラスが
隠れてしまったので、
世界は闇につつまれ
禍(わざわい)が広がってしまいます…。
アマテラスを天岩屋から出すために
多くの神々が苦労することに…。
まったく、本当に、スサノオって神様は
どうしようもない弟だったんですね(^_^;)
ヤマタノオロチを退治して英雄に!?
高天原を大混乱に陥れた張本人の
スサノオは、ヒゲと手足の爪を切られ
追放されました。
スサノオは、
出雲(いずも)の国へ向かいます。
道中、腹を空かせたスサノオに
オオゲツヒメという女神が
食べ物を出してくれたのですが…
このオオゲツヒメ、
鼻や口、尻などから出したものを
料理して出していました(・_・;)
それを見たスサノオは、
穢れたものを出されたと勘違い(?)して
オオゲツヒメを殺してしまいます。
殺されたオオゲツヒメの身体の一部からは
蚕、稲の種子、粟、小豆、麦、大豆などが
生えてきたそう。
これが五穀の始まりだそうです…。
やがて、
出雲国の肥川の上流まで
やってきたスサノオは、
泣いている老夫婦と娘に出会いました。
この老夫婦の名は、
娘の名は、クシナダヒメといいます。
泣いていた理由を尋ねると、
この夫婦の間には
8人の娘がいたのですが、
毎年ヤマタノオロチに
食べられてしまい、、、
今は、この
クシナダヒメ一人になってしまった
…とのこと。
「今年もまた、
そのオロチがやってくる時期
なので泣いていたのです(T_T)」
それを聞いたスサノオは…
「その娘を私にくれるか?」
「私はアマテラスの弟、スサノオだ!」
と言って、
ヤマタノオロチ退治を
買って出たのです!?
それからスサノオは・・・
まず強いお酒を造って、
八か所の門を作り、
その一つ一つに
強いお酒を満たした桶
を置くようにと、
老夫婦に指示を出しました。
準備万端整ったところへ
やってきたヤマタノオロチは、
それぞれの門から
首を突っ込んで
強いお酒を飲み干すと、、、
ぐうぐうと寝入ってしまいました(-。-)y-゜゜゜
そこで、すかさずスサノオが
十拳の剣を抜いて、
ヤマタノオロチに切りかかり、
バラバラに切り刻んだので…
肥川は、たちまち
血の川となりました(@_@)
十拳の剣で
オロチの尾を切ったとき、
中から立派な太刀が出てきました!!
この太刀こそが、
草薙(くさなぎ)の剣
となるのです\(^o^)/
妻と娘を愛した心優しい男!?
ヤマタノオロチを見事に退治した
スサノオは、草薙の剣を
アマテラスに献上しました。
そして、約束通り
クシナダヒメと結婚し
出雲国(いずものくに)の
須賀(すが)に宮をつくりました。
そのときに、スサノオが詠んだという歌…
出雲八重垣
妻籠み(つまごみ)に
八重垣作る
その八重垣を
(よっぽど、奥さんを誰にも見られたくなかったみたいです(^_^;))
須賀の宮の長には、
アシナヅチを任命しました。
やがて
子供が誕生しました。
スサノオから六代目の子孫がオオクニヌシ
時は流れて・・・
スサノオは、
根之堅州国の大神(おおかみ)
になっていました。
そこへやって来たのが、
スサノオから六代目の子孫で、
のちのオオクニヌシ、
オオアナムジです。
スサノオには、
スセリビメという娘がいたのですが、
このスセリビメとオオアナムジが
恋に堕ちてしまいます(^^)
娘を溺愛していたスサノオは、
オオアナムジを
蛇やムカデや蜂がいる部屋に泊まらせたり…
放った矢を獲りに行くように命じて、
そこへ火をつけたり…
スサノオの頭にいるムカデを
オオアナムジに獲らせようとしたり…
とにかく、
数々の試練(嫌がらせ?)を与えて
諦めさせようとするのですが…
その度に娘のスセリビメが
オオアナムジを助けて、
なんとかその試練を乗り越えていきます。
そして、あるとき…
スサノオが眠っているすきに
オオアナムジはスサノオの髪を
屋根に結びつけて、
スセリビメとともに逃げたのでした。
目を覚ましたスサノオは、
なんとか髪をほどいて追いかけましたが…
娘を想う父親として…(?)
「娘を幸せにしてやってくれ~!」
「オオクニヌシとなって、
立派な宮をつくれよ~\(~o~)/」
という感じで(?)
二人を許したそうです…。
頑固おやじが、
婿の本気度を確かめたって感じなんですかね…。
人間味あふれる神様!?
スサノオという神様が、
どんな神様なのか?
いろいろと見てきましたが、
いかがでしたでしょうか?
マザコンで、泣き虫で、
すぐ調子に乗って
暴れまわる乱暴者…
だけど、ちょっと
可愛らしい?というか
憎めない部分もあって…(^_^;)
やる時はやる男!
という一面もあり…
なかなかの知恵者!
でもあったみたいですね。
妻や娘を、
ものすごく大事にする家庭人(?)
の一面もあるスサノオ…。
もしかしたら、あなたの身近にも
こんな男性がいるかもしれませんね(^.^)
関連記事↓↓